2013年8月6日火曜日
"好きなこと"には2種類あるから、"好きなことを仕事に"と思う前によく考えよう
"好きなことを仕事にする"という話をたまに聞くことがある。「せっかくの人生なのだから好きなことをやって生きていこう。」というポジティブな捉え方のものもあれば、「好きなことを仕事にしてしまうと仕事になってしまって好きでなくなる。趣味として好きなものは趣味のままにしとけ。」というネガティブなものもある。このように2つに別れるのは、好きなことが2種類あるからなのではないかと考えた。
1つ目の好きなことのは、自分だけの閉じた世界の中のもの。2つ目の好きなことは、自分の外の世界にも開けたもの。他人に貢献するなどの意義を感じるものに近いかもしれない。どういうことか。何かを好きになったとき、それをひたすら自分だけで自分が好きな様に楽しむという行動を伴う場合と、自分がとても好きだから誰かに広めようとする行動を伴う場合がある。自分だけで楽しむような好きなことは、自分が好きなように楽しむことが一番重要なのだから、それが仕事になって、制約やこなす目標値などが設定されてしまうと、自分が楽しめなくなるのでよろしくない。一方で、好きだから誰かに広めたいと思っているようなことであれば、それを仕事にするということ自体が人に広める=売るということと繋がるため、仕事になっても十分に楽しめるし、むしろ相乗効果だと思われる。
ポイントは、好きなものやことの対象によって区別があるということではなく、好きなものを自分自身がどのように捉えていて、それは外に開いたものなのか内に閉じたものなのかということ。換言すれば、仕事にできる好きなことは「人に影響を与えたいと思う方向性の好き」でなければならないということだ。「コーヒーが好きだからコーヒーに関わる仕事をしよう」ではなく、「コーヒーが好きで色んな人に飲んで貰いたいと思っている。だからコーヒーに関わる仕事をしよう。」でなければならない。
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