物価が高いオーストラリア
まず感じたことは「物価が高い」でした。外食すると、普通のカフェですぐに20AUDくらい行ってしまいます。円安に転じ始めた今1AUD=91円くらいなので、1800円/食でしょうか。不動産も高いらしく、シドニーだと一人暮らし1週間で300AUD(シドニーでは1周間ごとの支払いとのこと)はかかると聞きました。1ヶ月で12万円弱なんて高すぎます。
シドニーのDarling Harborにあった水族館は入場料が38AUDでびっくり。(今ネットで調べてみたところ、オンラインでチケットを予約すると26AUDとだいぶお得でした)
で、オーストラリアのインフレ具合を調べてみました。
選んだ国は適当です。インフレ率と実質金利を見てみました。物価も上がっているし、実質金利も下がっています。
給料も高いオーストラリア
給料はどのくらい日本と違うのか、ということで友人に聞いてみたところ、メルボルンのある週では最低賃金が18AUDになっていて、夜や休日時はさらに上がるということでした。
少し古いデータですが、給料がどのくらいなのかを示したものがありました。
1週間の平均賃金がこの金額ですので、1ヶ月では5200AUD前後、日本円で46万円。年収にすると550万円。日本の平均年収が400万円くらいですので、150万円の開きがあることになります。(年収は分布に偏りがあるので平均で語ることはできないと思いますが、傾向として。)
結局オーストラリアで生活した半年で、私の友人は9時ー17時生活で10,000AUD近く貯めたと言っていました。正社員でないため保険や税金などの天引き額が少なかったかもしれませんし、ルームシェアをしてうまく家賃を抑えたと言っていたので、それが理由なのかもしれませんが。
友人の所感では、「お金をたくさんもらって、たくさん使う、そういうサイクルがある」そうで、大学の授業料も支払い能力のない人は支払わなくてよいようになっているとのことでした。
教育にかける公共支出のGDP比は下記のようになっています。
サクッと働いてパッと遊ぶオーストラリアは一人あたりGDPが日本より高い
元々なぜ日本はこんなにたくさん働かないといけないのだろうと思っていたので、一人あたりGDPを調べてみました。
今回選んだ国の中で日本は一番一人あたりGDPが低く35,000USD弱で、オーストラリアは40,000USD(ここでもノルウェーの飛び抜け具合が気になりますが本筋ではないので触れません)。
この差が大きいのか小さいのかは勉強不足でわからないのですが、どこから生じてくるのか?ということを考えてみようと思います。
まず労働参加率を見てみました。
日本だけ5%ほど低いことがわかります。
次に失業率を見てみました。
失業率はオーストラリアの方が高い数値で推移してきているようですが、長期での失業率(27週間以上職を探している人の失業人口に対する比率)を見てみるとオーストラリアは日本よりも労働流動性が高いことが見えてきます。
また、オーストラリアと日本の生産年齢人口比率(2010)はそれぞれ67%、64%(参照元はこちら)。
これらを総合して、
- オーストラリアの方が生産年齢人口が多く労働参加率も高いので、そもそも労働に従事している人の比率が高くなり、結果一人あたりGDPが高いのではないか。 ・なぜ労働参加率が高いのかという点においては、労働流動性が高く人材が各々産業で最適化されていることが理由なのではないか。
ちなみにオーストラリアはGDP自体の成長率も堅調のようです。
GDPの産業比と推移は下記のような状況だそうです。
最近伸びているのは金融とプロフェッショナルサービス(会計士・コンサルタント、建築家、法律家などのホワイトカラーでしょうか)のようです。
その内訳が下記のようなビジネスということでしょうか。
全体の構成比としては70%がサービス業で、鉱山産業が関係産業まで含めると20%を占めているようです(参照元はこちら)。産業構造の影響も気になるところですが、ちょっと力尽きてしまったのでここまでにしたいと思います。
実際に他の国に行って(できれば住んで)、データと照らし合わせて、色々な国の良いところと悪いところをもっと知っていきたいところです。



ちなみに私はテンポラリーの滞在だったので、逆に取られた税金は返ってこないどころか、確定申告したらむしろ更に払わされる可能性があったのでしませんでした。だから現地の人で同じだけ稼いでいる人より税金はめっちゃ多く取られてます(=_=)
返信削除私、ルームシェアはしてなかったよ♪フラットシェアはしてたけど♪シドニーはシティだと、4人のルームシェアで家賃私と同じくらい!ちょー高い!