2013年5月4日土曜日
異なる立場の会社を数社渡り歩く必要性
ぼくはクライアントワークの真っ只中にいて、「第三者が所詮第三者であって、製品やサービスに最後まで関われないこと」に寂しさを感じ、同時に、「調査後の開発とマーケティングこそ重要」であってその経験を積む必要があると日々考えている。
一方でふと、メーカーのようなB2Cビジネスモデルだけで売り上げている企業"だけ"に属することも、王様感覚になって危ないのではないかと感じ始めた。
なぜなら、コンテンツ産業のほとんどでフリーミアムが基本になってしまっているように、「どこにお金を回してどこをキャッシュポイントにするのか」を考えることがビジネスにおいてすごく重要になってきているが、所謂B2C企業は自分が常に発注者の立場であって、自分たちのビジネスしか考えられないからだ。
製品やサービス単体では売れず、ハコ、コンテンツ、プラットホームが揃わないと普及しなかったり、サービス受給者と支払い者が異なったりということが、当たり前になっていて、こういう状況をクリアするのは一つの会社だけでは不可能だ。
それすなわち、「色々なステイクホルダーがいる中でお互いが得するようにビジネスモデルを作っていく」ということだが、情報の中だけでしか他社ビジネスを理解出来ていない王様企業では、それができない。
実際に他社ビジネスを巻き込む中での経験的理解や肌感覚と情報だけでの理解の間には大きな溝があることを、ぼくは日々の業務で感じている。
なので、"お金を稼ぐことを目的とした"これからの雇われキャリアを考えるなら、一つのビジネスエリアを中心に円形に数社渡り歩く、もしくは、一つのビジネスラインを下流から上流、果ては発注側まで移動していくことで、色々な立場のビジネスを理解するのが理想だと思う。
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