2011年8月28日日曜日

「社会人」という言葉の違和感から考えたこと-①ジェンダ-②消費-

「働いている人」を1つの単語で説明しようと思ったとき、
どんな言葉を考えますか?

学生のみなさんや最近就活を経験したばかりのみなさんは「社会人」という言葉を思い浮かべるのかなと思います。
ぼくもその一人です。

そんな中、ついこの間「有職者」という言葉を目にしまして、改めて思ったわけです。「社会人」ってものすごく違和感のある言葉だなと。

どんな違和感か。

巷に色々と批判がありますが、「働く」ことに異常な価値を置いてる感じがするんですよね。

ぼくたちは「社会人」という言葉だけで盲目的に尊敬して、自分たちも「社会人」にならないといけなくて、さらにその中で「優秀」にならなくては、と思っている。


①ジェンダー
「働くな」と言いたいわけではないですけど、まずこの考えってたぶんジェンダー論の観点でいうとかなり差別的だよねっていう話を友人としたことがあります。

(ちょっと古いですけど)「女性の社会進出=女性が働くこと」という考え方も、言葉面の観点で言えば狭義の社会進出にしかなってない。社会は会社だけではないんだから。

女性が(古風な価値観における)女性らしさを有してることが評価されていない、本来女性が担っていた領域が非社会だという考え方って、昔の男尊女卑と変わらないじゃないかと思うわけです。

平等って難しいですよね、ほんと。


②消費
もう一つ思うのが「働いてお金を稼ぐ」ことから開放される道を探してもいいのではないかなぁということです。

働くことに意義を見出してるひとたちは別にして、そうでないひとは夜遅くまで働いてお金稼ぐことだけに躍起になって毎日ため息つくよりは、消費の仕方を考えて、同じ経済水準でもっと楽できる方法を考えればいいと思うんですよ、最近流行りの「シェア」のようなスタイルで。いざシェアのスタイルを実践してみると、自分の生活を収入ベースで考えていくのが少し馬鹿らしくなります。

今年の6月末時点でこんなことつぶやいたりしてたみたい。

月15万から始めて思うこと:自分のPL考えるときに収入ばかりに目が行きがちだけど、実は支出の方が大切なんじゃないかなと改めて。節約的な意味ではなくて、ポジティブに自分のQoLラインを見つめ直す。自分の願望が稼ぐことに引っ張られていきがちな世の中だから。less than a minute ago via SOICHA Favorite Retweet Reply



日本なんて人口減ってくわけですから、会社が頭ひねって新製品開発したって所詮パイの共食いなわけで、どこかの会社が製品が売れればどこかの会社の製品がそれだけ売れなくなるわけです。

新たな市場創出とかいってもだいたいトレードオフ。仕事の総量が自然と増えていくことなんて国内に限ってはそうそうないことはみんなわかっているのだから、今までの常識にとらわれない発想を大切にしたい。


参考
ちなみに、こちらのTEDのスピーチが「シェア」なども含めた、
Collaborative Consumptionという消費スタイルを提唱しています。
面白いのでぜひチェックしてみてください。




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