たくさんの募集がある能力を身につけても、その能力を手に入れて自分自身で活かしていく方法を知っているケースを除いて、意味がない。そういう能力を身に付けることで傭兵になることはできるが、年齢相応のお賃金をもらうため(上のポジションに行く)にはそういう人たちを「使う」能力が必要で、「使う」ことが出来る能力と傭兵の能力には関係する部分はあるだろうが相関はない。年が上がるに連れてマネジメントを意識しながらキャリアを描くべし。
どの業界も新しい技術が出て、それに伴い新しいことを扱える必要性は常につきまとう。そのような新しいことが出来ることで「使われる」側にいても高給をもらうこともあるだろう。が、そういう新しい能力が汎用的に(募集の多い能力)になった時点で価値はない。
そういう「使われる」能力を磨いて高給をもらいたいなら、汎用的な能力になる前に役に立つレベルにあげる、または、汎用的にはなってもごく限られた人しか到達していないレベルに到達する、または、その能力と掛け合わせることで一気に該当人材が減るような他の能力を持っている、の3択のいずれかが叶えられる場合を除いて、これからは○○の時代というワードに騙されるべきではない。
労働人材市場ですべきことは、自分の年齢に有った能力(マネジメントすなはち「使う」能力)と、供給の少ない能力の組み合わせを持つこと。需要の大きさ(募集の多さ)を見ようとするとどツボにハマる。
需要が「小さく」ても、需要の「強さ」がある職能というのが世の中には存在していて、これは絶対になくならない。たとえば、上に上がるということはそういうことだ。マネジメントはたくさんいらない(需要は小さい)が、必ず必要(需要は強い)なのだ。
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