それはぼくにとって浜松。
小学校1年生から高校3年生まで。
大学の4年間は横浜で育った場所ではあるけど、そこは帰る場所じゃない。
そんな気がする。
そんな浜松にたまに帰ってきます。
新しいお店ができていたり、昔よく使っていたお店がつぶれていたり。
新しい家が建っていたり、だれかの家がなくなっていたり。
「ここよく行ったねぇ。」と車を運転しながら話すのだけれど。
過去の記憶をなぞるという体験はなかなかいいものですよね。
手をつないでる地元の高校生カップルとか見ると、
異様に懐かしさを感じたりして。
それから、実家に帰る度に車っていいなぁって思う。
自分の大切なひとたちだけの空間で、コミュニケーションが生まれる場所で、
そのときにかけていた曲とか何の車に乗っていたとか、車と結びついた記憶が思い出される場所。
家の中では、「昔あんたはこういう子だっただよ~。」なんてよく言われたりもする。
今回はぼくが幼稚園のときのお絵描きしたものなんかが押し入れから出てきて、余計昔話に花が咲いた。
もちろんこれからの話もする。
ちなみに、単身赴任中の父にとっても帰る場所になっているようで、
浜松にあるこの家に帰ってきて庭の手入れをすることがリフレッシュになっていると、母が言っていた。
2年後、母もこの浜松を離れて父の赴任先へ行くそうなのですが、この家を空き家にしてしまっても、誰かほかの人に貸すとかは考えていないみたい。
「帰る場所」ってなんだろう。
マイホームのある場所?
放っておけば、住宅そのものの価値はなくなり、
価値のあるものは敷地だけになるそうだ。
それでもここにマイホームを建てたのはなぜなんだろう。
借家ではだめだったのか。
長く住んで過去の思い出をつまっている場所?
昔通った小学校や、中学校、高校がある地元。
過去の記憶を振り返る事が出来る場所がやはり帰る場所なのだろうか。
家族のいる場所?
どんな場所であれ、おかえりと言って、ただいまと言ってくれる家族。
いつまでも自分のことを心配してくれる家族。
昔話をみんなでしてくれる、自分を育ててくれた家族のいる場所こそが帰る場所なのだろうか。
マイホームを建てて、代わりに懸命に働くような人生はあまり魅力に感じていないのだけれど、やっぱり子どものことを考えると、ある程度定住した方がいいのかなぁと、浜松に帰る度に思う。
でも、「家族のいる場所」が帰る場所なのであれば定住する必要はなさそうだし、「思い出の詰まっている場所」にしても、たとえ毎年家族で生活する場所があれば、その条件は満たされる気がしています。
さてはて、みなさんにとって「帰る場所」ってなんですか?
みなさんにとって必要なものですか?
ちらほら「ノマド」という言葉を目にするので、
その反対語としてちょっと考えてみたいなと思っています。
2011年9月20日火曜日
2011年9月19日月曜日
マーケティング・リサーチとやらについて考えたこともにょもにょ(思考整理)
4月からいまの会社で働き始めて、仕事しながら本読んでみたり、ほかのリサーチャーさんのお話を聴いてみたりして、リサーチについての考えがまとまってきたので残します。
いわゆるマーケティングに興味あるひとたちからは少し離れてしまうかもしれないけれど、マーケティング・リサーチに興味を持ってる学生さん(あまりいなそうだけど)には少しはお役に立てるかなと思いますので、どうぞ御一読くださいませ。
(もし玄人の方でご覧になられてる方がいらしたら、アドバイスいただけたら嬉しいです)
■人間はとてもいい加減な生き物
ラップアップしてしまうと、ぼくがマーケティング・リサーチに対して思っていることは一つで、「人間はいい加減な生き物なので理性的な調査をしても意味ない(かもしれない)よ。だからそういういい加減の人間の考えてることを(より)正しく吸い取ることのできるリサーチにこそ価値があるし、そういう手法を開発したり地道なところで工夫したりすることが一番楽しそう。」ということです。
インターネットが出てきて、誰でも「リサーチ」がかけられるようになったり、安くて早いWEBリサーチの比率がグワーっと伸びてきたりしてるけれど、結局言語や人間の意識的思考に頼る調査のあり方は基本的に変わっていません。
だから如何に本音を言わせるか、無意識下にある思考を引き出すか、とかっていう工夫や、ノンバーバルな手法の開発の必要があると思っています。
そうしないと、表面的なことしかわからない。人間は企業の調査に答えるために生きてるわけではないですから。
たとえば
「このAという車ほしいですか?⇒はい、いいえ」
という問いがあったとします。
その結果80%のひとが「はい」と答え、残りの20%のひとが「いいえ」と答えました。
このリサーチ結果を見て、Aという車を市場に出すか出さないか判断しろと言われたら、GOサイン出しますよね、普通。
でももしかしたらこれ、「このAという車はほしいですか?⇒はい(お金はないから買わないけど)」という回答かもしれません。もしそうだとしたら車は売れない。
これはすごく簡単な例で、むしろそんな調査票作っちゃだめなわけですけど、ぼくらが気付いていないだけで、そういう齟齬が作り手と読み手で生じてることってたくさんあると思うんですよ。こんな風に言語解釈は不安定で、前提とするにはもろいものなんだと思うんです。
しかもこれからは日本の会社だって同じ日本人に対してでなくどんどん新興国で調査していく時代なわけですから(海外の調査会社はもう世界中に支社があります)、余計無意識下の前提が牙をむく。
「調査なんて本当に必要なの?成果出してるの?」
そんな視点を下記3冊の本が教えてくれましたと。
■エスノグラフィー
だからそうではなくて、そういう前提全てとっぱらった状態でできる調査がしたい。
人間のいい加減さに引っ張られやすそうな定量調査は最終的にやりたい調査ではなく、まだそのいい加減さをかいくぐって消費者のインサイトに近づけそうな定性調査をどちらかというとやりたい。
でももっともっとさら地からの調査みたいなものに憧れるし、途上国で、営利活動にも非営利活動にも役立つリサーチができるようになりたいと思っているぼくとしては、エスノグラフィーという手法が今のところ一番気になっています。
エスノグラフィーってまさに「表面的な事象ではなくてもっとディープな消費者の考えを汲み取るリサーチ」なんです。
どういう調査かというと観察する調査です。
P&Gが中国の内陸の経済的に貧しい層のひとたちのお家にお邪魔して女性の美意識について調査したりとか、サムスンには「1年間有休で現地で生活してこい」っていう制度があるとか、花王さんの例とかたぶんもっとたくさん事例はあると思うのですが、「現地のひとたちの生活に溶け込んでそこからゼロベースで消費者の嗜好、思考をじっくり時間をかけて探る調査」という認識を自分はしています。
こちらの記事(「花王のエスノグラフィーとカネボウのニューロマーケティング。」―Beauty Science, Beauty Marketing.)がぼくの説明なんかよりも100倍わかりやすいと思うのでご覧ください。
ちなみに、ぼくがこのエスノグラフィーという調査に興味を持ったきっかけはこの本なんですが
アフリカのマリで研究をしていた文化人類学者の方が書いた本で、浅い質問しかできない、調査側の仮説や前提がある程度正しくないと意味をなさない、定量調査ではわからない(と思う)ことが次々と判明していくんです。
(どういうことが判明していくのはについてはこちらやこちらの記事に書いてありますのでぜひご覧ください。)
しかしながら、実際エスノグラフィーはメソドロジーとして確立しようがない方法だし、お金も時間もかかるし、「エスノグラフィー万歳!」とか、そういうわけにもいかないですけれど、博報堂が去年からエスノヴィジョンという手法を提唱したりしてるので、出遅れてはいるけど、日本でも注目されてる手法であることに間違いはないと思います。
ぼくが一端のリサーチャーになる頃にどうなってるか全くわかりませんけどね(笑)
■さてさてではこれから何をしていこうか
まずリサーチャーとして日本にずっといて、日本企業相手に日本市場での調査だけしていくのは難しいだろうと思います。実際結構小さいところは潰れてるみたいですしね。
理由としては二つあって、
まず業界としてマーケティング・リサーチの市場も小さくなるだろうから、どこの会社も基本は大変なわけで、なんとかリサーチ部門を内部化してる/するだろう。
たとえば調査が必須な広告業界でいうと、電通は電通リサーチがあるし、博報堂は2008年に調査会社を子会社化してるし、調査できる場所を確保してしまえばあとは自社でなんとかできるんじゃないのっていう動きが、コスト面を考慮して起きる/起こっている。(調査をするのとできるのは違います)。
二つ目に、上と同じ考え方でいけばMROC(Marketing Research Online Community)はそういう調査を内部化できる場所だと思うし、そうでなくても自社で消費者コミュニティを作ってしまえばいい(内部化という観点で言えば、昔からネットグルインや掲示板グルインというものがあるそうです)。ジャンプでいま連載中のバクマンの七峰くんの会社みたいなものをオンライン上に作るイメージをぼくは持っています。
アットコスメなんかもう化粧品ユーザーやヘアケアユーザーの集まる場だし、Facebookのグループのようなものを使ってもオンラインコミュニティは作れそう。
それからCSの調査なんかであればTwitterでやれないこともなくて、かまどかのアカウントはPRとCSの調査をしているんだと思ってます。
というところで、海外マーケットのリサーチもしくはインバウンドで日本マーケットでの調査に対応できるようにならないと大変かなぁと思ってますと。
ただ、リサーチの仕事って会社ではなく個人にノウハウが溜まっていくので自分が頑張りさえすればそこそこ価値のある人材にはなれそうな気がするので、もうやるしかないなぁという感じで。
じゃあ何をがんばるんじゃという話ですが、結局調査はそれぞれの手法に対してそれぞれの役割分担があるし、実行するフェイズやシーンがわかれているので、なんでも勉強・経験して、一通りの調査手法についてはわかるようになる必要はあるかなと思っております。
なので、最近統計の勉強を始めました。基礎固めつつ、Rツールを使えるようになりたいなぁと妄想しています。会社によっては独自ツールを開発されているかもしれませんが、将来的な自由度を考えると、会社のリソースに頼らずに調査できる能力も大切な気がしているので、フリーツールをチョイス予定。
だれかお勧めのブログ・本などなどありましたらぜひご教示ください。
あとは可能な限り早く、自分の関わりたい現場に飛び込む必要はあるなとひしひし感じているといったところです。
■参考になる本まとめ
・上の2冊は、過去の事例を引用して、マーケティング、特にマーケティング・リサーチは本当に意味のあるものなのか?という問題提起をしてくれる名著です。とてもとてもお勧めです。軽々しくマーケティングとか口にできなくレベルです(たぶん)。
・3冊目はもうぼくこのブログで紹介しすぎなので割愛します(笑)
・4冊目は上述した通りです。こちらだけ洋書なのですが一読の価値はあると思います。
■参考になる記事まとめ
記事中紹介しておりませんが、えとじやブログはとてもとてもお勧めです。
・実はとっても難しい、グループインタビュー - 調査方法の選択 えとじやK。
・美味しくないおもてなし料理になんと言う?~質的調査の落とし穴 えとじやK。
・エスノグラフィを活用した企業イノベーションコンサルティング専門チーム 博報堂「ETHNOVISION(エスノビジョン)」発足、活動開始
・花王のエスノグラフィーとカネボウのニューロマーケティング。
・【スタディー】「貧困問題」などと言うけれど、実際には何が問題なのか①「食」編―『Dancing Skelton』より
・【スタディー】「貧困問題」などと言うけれど、実際には何が問題なのか②「病」編―『Dancing Skelton』より
・日本版MROCの離陸: MROCに対する理解不足と誤解
いわゆるマーケティングに興味あるひとたちからは少し離れてしまうかもしれないけれど、マーケティング・リサーチに興味を持ってる学生さん(あまりいなそうだけど)には少しはお役に立てるかなと思いますので、どうぞ御一読くださいませ。
(もし玄人の方でご覧になられてる方がいらしたら、アドバイスいただけたら嬉しいです)
■人間はとてもいい加減な生き物
ラップアップしてしまうと、ぼくがマーケティング・リサーチに対して思っていることは一つで、「人間はいい加減な生き物なので理性的な調査をしても意味ない(かもしれない)よ。だからそういういい加減の人間の考えてることを(より)正しく吸い取ることのできるリサーチにこそ価値があるし、そういう手法を開発したり地道なところで工夫したりすることが一番楽しそう。」ということです。
インターネットが出てきて、誰でも「リサーチ」がかけられるようになったり、安くて早いWEBリサーチの比率がグワーっと伸びてきたりしてるけれど、結局言語や人間の意識的思考に頼る調査のあり方は基本的に変わっていません。
だから如何に本音を言わせるか、無意識下にある思考を引き出すか、とかっていう工夫や、ノンバーバルな手法の開発の必要があると思っています。
そうしないと、表面的なことしかわからない。人間は企業の調査に答えるために生きてるわけではないですから。
たとえば
「このAという車ほしいですか?⇒はい、いいえ」
という問いがあったとします。
その結果80%のひとが「はい」と答え、残りの20%のひとが「いいえ」と答えました。
このリサーチ結果を見て、Aという車を市場に出すか出さないか判断しろと言われたら、GOサイン出しますよね、普通。
でももしかしたらこれ、「このAという車はほしいですか?⇒はい(お金はないから買わないけど)」という回答かもしれません。もしそうだとしたら車は売れない。
これはすごく簡単な例で、むしろそんな調査票作っちゃだめなわけですけど、ぼくらが気付いていないだけで、そういう齟齬が作り手と読み手で生じてることってたくさんあると思うんですよ。こんな風に言語解釈は不安定で、前提とするにはもろいものなんだと思うんです。
しかもこれからは日本の会社だって同じ日本人に対してでなくどんどん新興国で調査していく時代なわけですから(海外の調査会社はもう世界中に支社があります)、余計無意識下の前提が牙をむく。
「調査なんて本当に必要なの?成果出してるの?」
そんな視点を下記3冊の本が教えてくれましたと。
■エスノグラフィー
だからそうではなくて、そういう前提全てとっぱらった状態でできる調査がしたい。
人間のいい加減さに引っ張られやすそうな定量調査は最終的にやりたい調査ではなく、まだそのいい加減さをかいくぐって消費者のインサイトに近づけそうな定性調査をどちらかというとやりたい。
でももっともっとさら地からの調査みたいなものに憧れるし、途上国で、営利活動にも非営利活動にも役立つリサーチができるようになりたいと思っているぼくとしては、エスノグラフィーという手法が今のところ一番気になっています。
エスノグラフィーってまさに「表面的な事象ではなくてもっとディープな消費者の考えを汲み取るリサーチ」なんです。
どういう調査かというと観察する調査です。
P&Gが中国の内陸の経済的に貧しい層のひとたちのお家にお邪魔して女性の美意識について調査したりとか、サムスンには「1年間有休で現地で生活してこい」っていう制度があるとか、花王さんの例とかたぶんもっとたくさん事例はあると思うのですが、「現地のひとたちの生活に溶け込んでそこからゼロベースで消費者の嗜好、思考をじっくり時間をかけて探る調査」という認識を自分はしています。
こちらの記事(「花王のエスノグラフィーとカネボウのニューロマーケティング。」―Beauty Science, Beauty Marketing.)がぼくの説明なんかよりも100倍わかりやすいと思うのでご覧ください。
ちなみに、ぼくがこのエスノグラフィーという調査に興味を持ったきっかけはこの本なんですが
Katherine Dettwyler
Waveland Pr Inc
発売日:1993-07
アフリカのマリで研究をしていた文化人類学者の方が書いた本で、浅い質問しかできない、調査側の仮説や前提がある程度正しくないと意味をなさない、定量調査ではわからない(と思う)ことが次々と判明していくんです。
(どういうことが判明していくのはについてはこちらやこちらの記事に書いてありますのでぜひご覧ください。)
しかしながら、実際エスノグラフィーはメソドロジーとして確立しようがない方法だし、お金も時間もかかるし、「エスノグラフィー万歳!」とか、そういうわけにもいかないですけれど、博報堂が去年からエスノヴィジョンという手法を提唱したりしてるので、出遅れてはいるけど、日本でも注目されてる手法であることに間違いはないと思います。
ぼくが一端のリサーチャーになる頃にどうなってるか全くわかりませんけどね(笑)
■さてさてではこれから何をしていこうか
まずリサーチャーとして日本にずっといて、日本企業相手に日本市場での調査だけしていくのは難しいだろうと思います。実際結構小さいところは潰れてるみたいですしね。
理由としては二つあって、
まず業界としてマーケティング・リサーチの市場も小さくなるだろうから、どこの会社も基本は大変なわけで、なんとかリサーチ部門を内部化してる/するだろう。
たとえば調査が必須な広告業界でいうと、電通は電通リサーチがあるし、博報堂は2008年に調査会社を子会社化してるし、調査できる場所を確保してしまえばあとは自社でなんとかできるんじゃないのっていう動きが、コスト面を考慮して起きる/起こっている。(調査をするのとできるのは違います)。
二つ目に、上と同じ考え方でいけばMROC(Marketing Research Online Community)はそういう調査を内部化できる場所だと思うし、そうでなくても自社で消費者コミュニティを作ってしまえばいい(内部化という観点で言えば、昔からネットグルインや掲示板グルインというものがあるそうです)。ジャンプでいま連載中のバクマンの七峰くんの会社みたいなものをオンライン上に作るイメージをぼくは持っています。
アットコスメなんかもう化粧品ユーザーやヘアケアユーザーの集まる場だし、Facebookのグループのようなものを使ってもオンラインコミュニティは作れそう。
それからCSの調査なんかであればTwitterでやれないこともなくて、かまどかのアカウントはPRとCSの調査をしているんだと思ってます。
というところで、海外マーケットのリサーチもしくはインバウンドで日本マーケットでの調査に対応できるようにならないと大変かなぁと思ってますと。
ただ、リサーチの仕事って会社ではなく個人にノウハウが溜まっていくので自分が頑張りさえすればそこそこ価値のある人材にはなれそうな気がするので、もうやるしかないなぁという感じで。
じゃあ何をがんばるんじゃという話ですが、結局調査はそれぞれの手法に対してそれぞれの役割分担があるし、実行するフェイズやシーンがわかれているので、なんでも勉強・経験して、一通りの調査手法についてはわかるようになる必要はあるかなと思っております。
なので、最近統計の勉強を始めました。基礎固めつつ、Rツールを使えるようになりたいなぁと妄想しています。会社によっては独自ツールを開発されているかもしれませんが、将来的な自由度を考えると、会社のリソースに頼らずに調査できる能力も大切な気がしているので、フリーツールをチョイス予定。
だれかお勧めのブログ・本などなどありましたらぜひご教示ください。
あとは可能な限り早く、自分の関わりたい現場に飛び込む必要はあるなとひしひし感じているといったところです。
■参考になる本まとめ
・上の2冊は、過去の事例を引用して、マーケティング、特にマーケティング・リサーチは本当に意味のあるものなのか?という問題提起をしてくれる名著です。とてもとてもお勧めです。軽々しくマーケティングとか口にできなくレベルです(たぶん)。
・3冊目はもうぼくこのブログで紹介しすぎなので割愛します(笑)
・4冊目は上述した通りです。こちらだけ洋書なのですが一読の価値はあると思います。
Katherine Dettwyler
Waveland Pr Inc
発売日:1993-07
■参考になる記事まとめ
記事中紹介しておりませんが、えとじやブログはとてもとてもお勧めです。
・実はとっても難しい、グループインタビュー - 調査方法の選択 えとじやK。
・美味しくないおもてなし料理になんと言う?~質的調査の落とし穴 えとじやK。
・エスノグラフィを活用した企業イノベーションコンサルティング専門チーム 博報堂「ETHNOVISION(エスノビジョン)」発足、活動開始
・花王のエスノグラフィーとカネボウのニューロマーケティング。
・【スタディー】「貧困問題」などと言うけれど、実際には何が問題なのか①「食」編―『Dancing Skelton』より
・【スタディー】「貧困問題」などと言うけれど、実際には何が問題なのか②「病」編―『Dancing Skelton』より
・日本版MROCの離陸: MROCに対する理解不足と誤解
2011年9月6日火曜日
初めて英語ミーティングに同席して考えたこと-英語圏ノリの壁-
9月5日。初めて英語でのビジネスミーティングに同席させてもらいました。
合計1時間半はあった場でしたが、
その中でぼくが話した時間は正味5分くらい。
上司に会社説明を振られて軽く話しただけで、
その他は相槌すらほとんど打てず、少し笑い話に便乗するだけで精一杯。
日本語でのミーティングとは雲泥の差でした。
散々な結果でしたが一度参加して見えてきたこともあって、
ダメダメながらも良かったこと、ブラッシュアップするために考えたことをメモしておきます。
■良かったこと
ダメダメながら良かったことは、
1)緊張しなかったこと
2)7割くらいは会話を理解できたこと
正直自分でもレベル低いと思うけれど、変に緊張してしまったり、
そもそも会話を理解できてなかったら論外。
最低ラインはクリアできてたかなとほっとしてます。
■英語ミーティングをそつなくこなすためのステップ
では最低ラインの次にどんなことができるようになればいいのか、
考えてみました。
たぶん全体のステップは大きくわけて下の3つかなと思います。
1)英語で話すことや外国の人と対面することに慣れる。理解力をつける。
2)英語力をつける(話したいことを英語で話せる力)
3)英語式の会話方法を身に付ける
1)はぼくの思う最低ライン。
次に英語で伝達をそつなくこなせるようになる必要がある。
英語を思考のスピードと同程度に口に出せるようにする。これが2)。
この2)はリーディング・ライティングとはやっぱりまったく別物で、
読めるし書けるフレーズでもそれは必ずしも話せるフレーズではなく、
そこに壁がある。これを克服するのが時間かかりそう。
そして、3)。
これは相槌を適度にうち、自分の好きなタイミングで発言をぶっこめるようになる状態をイメージしてます。
たぶんここまでできないとミーティングにはならない。
この部分は今日のミーティングでも、
普段参加してるTEDee(@Sony_Shimmeiくんが中心となってやってる英語ディスカッション会。興味有る方はご連絡くださいませ)でも必須だなと痛感しております。
日本式の「相手の会話を邪魔しない」スタイルはただでさえ英語式と正反対なのに、「この英文正しいかな?」と文法を気にしたり、自分の言いたいことに相応しい単語が出て来なかったりしてモジモジしてる間にも相手の話は進むし、そこで脳の大部分が英作思考に割かれれば、相手の発言が右から左に流れてしまう可能性もあって、大変。
■対策は?
それでどうするの?て話ですよね。
現実的で日本人がまず取り組むべきなのは3)のステップで、
もうこれは外国人と話しまくるしか道はない。
まずは英語的なノリに慣れないと、上っ面の英語だけ覚えても会話で使えない気がしています。
Oh, yes! とか I know. とか 。
I do. とか It is. とか Sure!とか。
今日だけで相槌がたくさんで、
これらを間髪入れずにハイテンションにぶち込み、自分を食い込ませて、
さらに発言をぶつけるてくるのが彼ら、だと思います。
なのでこの対策をしつつ、地道に英語力をつけていく。
ここで言ってる2)の英語力は一人でも少しずつレベルアップしてくかもしれないけど(独り言でもいいから思考を英語化すればいい)、3)は日本人同士で話しててもたぶん無理。だって言語が英語でもスタイルが日本式だから。
日本にいるひとは外国人と積極的に時間を共にする(ディスカッション形式だと◎)しかないし、もしお金や時間に余裕のあるひとなら海外行った方がいい。
もうこれはある一定量の時間を投下しないとだめだと感じました。
正直、ベルリッツやレアジョブを継続したところで何年もかかるだろうなと。
*
こんなに留学できたらなと思った日はないです。
環境変えないといけませんね。
その辺りは実行したらまた書きます。
合計1時間半はあった場でしたが、
その中でぼくが話した時間は正味5分くらい。
上司に会社説明を振られて軽く話しただけで、
その他は相槌すらほとんど打てず、少し笑い話に便乗するだけで精一杯。
日本語でのミーティングとは雲泥の差でした。
散々な結果でしたが一度参加して見えてきたこともあって、
ダメダメながらも良かったこと、ブラッシュアップするために考えたことをメモしておきます。
■良かったこと
ダメダメながら良かったことは、
1)緊張しなかったこと
2)7割くらいは会話を理解できたこと
正直自分でもレベル低いと思うけれど、変に緊張してしまったり、
そもそも会話を理解できてなかったら論外。
最低ラインはクリアできてたかなとほっとしてます。
■英語ミーティングをそつなくこなすためのステップ
では最低ラインの次にどんなことができるようになればいいのか、
考えてみました。
たぶん全体のステップは大きくわけて下の3つかなと思います。
1)英語で話すことや外国の人と対面することに慣れる。理解力をつける。
2)英語力をつける(話したいことを英語で話せる力)
3)英語式の会話方法を身に付ける
1)はぼくの思う最低ライン。
次に英語で伝達をそつなくこなせるようになる必要がある。
英語を思考のスピードと同程度に口に出せるようにする。これが2)。
この2)はリーディング・ライティングとはやっぱりまったく別物で、
読めるし書けるフレーズでもそれは必ずしも話せるフレーズではなく、
そこに壁がある。これを克服するのが時間かかりそう。
そして、3)。
これは相槌を適度にうち、自分の好きなタイミングで発言をぶっこめるようになる状態をイメージしてます。
たぶんここまでできないとミーティングにはならない。
この部分は今日のミーティングでも、
普段参加してるTEDee(@Sony_Shimmeiくんが中心となってやってる英語ディスカッション会。興味有る方はご連絡くださいませ)でも必須だなと痛感しております。
日本式の「相手の会話を邪魔しない」スタイルはただでさえ英語式と正反対なのに、「この英文正しいかな?」と文法を気にしたり、自分の言いたいことに相応しい単語が出て来なかったりしてモジモジしてる間にも相手の話は進むし、そこで脳の大部分が英作思考に割かれれば、相手の発言が右から左に流れてしまう可能性もあって、大変。
■対策は?
それでどうするの?て話ですよね。
現実的で日本人がまず取り組むべきなのは3)のステップで、
もうこれは外国人と話しまくるしか道はない。
まずは英語的なノリに慣れないと、上っ面の英語だけ覚えても会話で使えない気がしています。
Oh, yes! とか I know. とか 。
I do. とか It is. とか Sure!とか。
今日だけで相槌がたくさんで、
これらを間髪入れずにハイテンションにぶち込み、自分を食い込ませて、
さらに発言をぶつけるてくるのが彼ら、だと思います。
なのでこの対策をしつつ、地道に英語力をつけていく。
ここで言ってる2)の英語力は一人でも少しずつレベルアップしてくかもしれないけど(独り言でもいいから思考を英語化すればいい)、3)は日本人同士で話しててもたぶん無理。だって言語が英語でもスタイルが日本式だから。
日本にいるひとは外国人と積極的に時間を共にする(ディスカッション形式だと◎)しかないし、もしお金や時間に余裕のあるひとなら海外行った方がいい。
もうこれはある一定量の時間を投下しないとだめだと感じました。
正直、ベルリッツやレアジョブを継続したところで何年もかかるだろうなと。
*
こんなに留学できたらなと思った日はないです。
環境変えないといけませんね。
その辺りは実行したらまた書きます。
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